外からの悪意

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外からの悪意

かつてクリ王家が世界を支配していた。 始祖のクリは偉大な魔法使いだった。彼女はいくら汲んでも水の減らない瓶、決して火の消えない松明、風を自在に操る扇を創り出した。彼女の遺産と共に、王国は数百年もの間を栄えた。 しかし、大きすぎた力は神の怒りに触れ、王国は三日三晩の洪水に襲われた。 水が引くと、後には砂漠が残った。 王国は滅び、王族はクリの遺産と共に姿を消した。 ~ユーシルの書、古王国の項より抜粋
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