第15章 一番好きな人

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律のお仕置きは 徹底していると言ったろ――。 ドアを開けたままにしておいたのか。 可偉人をここに呼びつけたのか知らない。 だけどこの僕の姿を 可偉人に見せる。 それが本当の目的だったんだ。 薄闇で開いた瞳孔。 可偉人の目は 困惑で左右に揺らぎ続ける。 大きな瞳に 涙をいっぱいに溜めて キラキラと――。
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