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そんな、ある日。
知人の紹介で誘われた銀座の高級クラブ。
『会員制だから安心、運が良ければパパが見付かる』と、甘い文句にときめいて
物は試しに……と、入店初日。
一番最初についた客が……、この男。
結城 誠だった。
彼は私が席に着くなり、全身をジロジロと観察して言った。
『この場所は、君には似合わない』
と。
突然の宣告に驚きを隠せず大袈裟な瞬きを繰り返す私。彼はそんな私の手首を掴むと、外へと強引に連れ出した。
よって私の勤務時間は、時給も発生しない程短いものだった。
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