プロローグ

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「……ねぇ、波留にもっとちゃんとお礼言いたいから、こっち来て……」 波留に気付かれないように優しい声音で話し掛けながら、 お菓子の家に誘い込む魔女のような気分。 波留はそんな企みは露とも知らず、無邪気に尻尾を振って私の元へと寄ってきた。 ヌフフ……ういやつじゃ。 「波留……」 「美緒、先輩……」 波留の柔らかい唇に自らの唇を押し当てる。 お互い求め合うように少し口を開き、舌を割り込ませた…… さぁ、お楽しみはこれからよ♪
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