第1章
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「く、来るな! お前なんか知らねぇよ!!」 俺はアパートの狭い玄関で腰を抜かしていた。 閉め損ねた薄いドアをギィっと広げ、のそりと入り込んできた不気味な男。 突然やってきたこの男は、ものすごい悪臭を放っていることを気にも留めず、安堵に近い虚ろな笑みを俺に向けている。 「やっと見つけたよ…。 僕のヒーロー。 茂一くん。」
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