第1話

人間について

・欲のない者は死んでいるも同然だ

　時々耳にしますが、『私は欲を捨て去りました。』だとか『禁欲生活します。』だとか言ってる人がいますよね。

　その『欲』ってどこまで入ってる『欲』なんでしょうかね。

　暴飲暴食をしないことまで？色欲に負けないことまで？もしかして寝ないことまで入ってるんでしょうか。

　前回も述べたように7つの大罪を例に挙げて話しましょう。

　7つの大罪を構成する7つの禁忌事項は過度な状態は良くないことですが、それらは人間を人間足らしめるための大きな条件であるわけです。
　ゆえにどの大罪も人間らしさ、強いて言うならば生き物らしさをもつための必須条件ということもできるわけです。

　おそらく欲を捨てる、と言う人たちは完全に捨てきるわけではなく、節制した、という意味合いで使っているのでしょう。

　仮に本当にすべての欲を断ち切った、という人がいるのなら、その人はもはや人間じゃない存在、ということになるんじゃないでしょうか。

　人間という存在を超えたい！という方は止めませんが、いい意味でも悪い意味でも人間をやめることになるので注意してくださいね。

某吸血鬼「俺は人間をやめるz(ry」