第1話

人間について

・宇宙の果てなんてたかが人間ごときに解る訳がない

　厳密には少し違うが、とある方のおっしゃられていた言葉である。

　人間は未知を好む変わった生き物であり、未知を未知のままにしておくことを嫌う生き物でもある。

　その習性がある故かたった数千年という宇宙の歴史では短い年月で大きく発展することができた。これからも同様に進化していくことだろう。

　しかし未だに人類が解っていないことがいくつもある。

　宇宙の果て、深海、人体のすべてなどなど。挙げてしまえば切りがない。

　特に宇宙に関してや多次元についてはもはや人知を超えたものであり、調べて検証すればどうにかなる、などというレベルではない。

　タイトル通り、地球という一惑星に生まれた宇宙全体からしてみればちっぽけすぎる人間という生き物などが宇宙について考えるべきではない、考えても解る訳がない。そう考えるのはおかしなことなのだろうか。