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そして今日また同じ舞台に立てる その嬉しさに朝から舞い上がっていた そして今日俺は絶対に成し遂げたいことがある 〝九条 音羽と友達になる〟 俺の憧れ、目標のあの人と必ず その気持ちを胸に目の前の九条 音羽の演奏をきく いつ聴いても素晴らしい 改めて好きなんだと思う だが中盤ぐらいから音が狂い始めた たしかに中盤に入ると旋律が少しかわったりするが…おかしい 狂い方がおかしい まるで…ロボットのようだ 感覚で指を動かしているような まわりのお客さんも気づいたのかざわめきだした だがそんなざわめきに心を乱すわけもなくただ引き続ける九条 音羽
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