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たしかに素晴らしい でも… 「負けるわけにはいかない」 2位じゃだめなんだ 1位じゃないとだめなんだ 『九条 音羽』 名前が呼ばれたと同時に舞台の上にあるピアノの方へ歩いていく そしてお客さん、審査員の皆さんにお辞儀をする そしてぱっと前を見る すると目に写ったのは両親の顔 前まではにこやかで応援してくれていた でも今は険しく僕を睨んでるようにも見える そんな両親の視線から逃げたくて急いでイスに座る 一度深呼吸をして手を添える 自分の中でせーのという合図を出して手に力を込めた
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