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王子は娘と一緒になって、勝手のわからない小屋の中をくまなく探しました。
きっと指示されていた時間が近いのでしょう。ひっそりと見守っていた従者たちがそわそわし始めます。けれど彼の気が済むまで待つことにしたようです。
無事に王子の手柄で日記帳は見つかり、娘は感謝の言葉を述べました。そこでようやく自己紹介があり、王子と知った彼女は大きな動揺をしました。
彼の身なりや物腰のやわらかさからも、立派な家族の行商について回る少年だろうと思っていたのです。
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