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「泉さんさぁ、春から小西さんの部下になるらしいじゃん?
警視庁勤務でしょ~? 出世だよねぇ~」
大学に併設されているイタリアンカフェで、中山明子(なかやまあきこ、高校からの親友。もはや腐れ縁以上の存在)はコンソメスープをかき回しながら、話始めた。
「え……? そうなんだ。
警視庁とは聞いていたけど……、小西さんの話はしなかったなぁ」
「え!? まじで!? うわっ、オフレコだったのかな~」
そう言いつつ、あんまり悪そうな顔じゃない。
むしろ面白がっている顔で、私を眺めている。
「やっぱり小西さんの名前出すと、私が心配するって思っているのかな……」
手持ち無沙汰に、私もスープをかき混ぜた。
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