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大きな家が建ち並ぶ路地。
そこを見回しながら歩いていると、ある一軒の家主である女性が鉢植えに咲く花たちに水をやっていた。
この辺りで、人が良いと評判の女性だった。
「あら。こんにちわ。」
女性は俺に気付くと、にこりと優しい笑顔を向ける。丁度、水やりも終わったところだった。
「紅茶はいかがです?」
笑顔を崩さずお茶に誘う女性に、軽く会釈をして辺りを見回してから屋敷の中へ入っていった。
中は綺麗に片付けられている。
「こちらでお待ちになっていて」
案内された場所は、女性と主人の趣味の物が置いてある部屋らしく、右半分には食器やカップ等があり、左半分にはさまざまな武器が並べてあった。
食器は全てが有名なブランド、武器は全てがいつでも使えると思うほど手入れしてある。
どれも綺麗で、高価な物だ。
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