紅茶はいかが？

コレクションを一通り見てから、手をポケットに忍ばせるとすっぽりと収まる大きさの物を掴み取った。

それはコンパクトに畳まれてあるが、広げるとここのコレクションのいくつかは入れられる大きさの袋。

手袋をはめ、１つ１つ丁寧に、袋の中へ詰めていく。

少ない量でも、きっと利益は高いだろう。

｢おまたせ……、え…、な、何をしてるのです!?｣

女性とのタイミングは悪かった。

あと少しで袋がいっぱいになるのに。

俺がいる立ち位置は、女性との距離が近い。

そして、武器が揃っている。

止められなかった。

手の届く場所にあった斧を取り、そして、女性めがけて振り下ろした。