衝撃

14/20
前へ
/34ページ
次へ
ぺたりと座ってしまう。 それと同時だった。 ―コツ、コツ、コツ 「っ!!!!???」 足音が近づいてくる音が聞こえる。 テンポよく、階段を上がってくるかのように。 「や、やだ…………」 声がかすれる。 身体のあちこちに力が入らない。 頭が真っ白になって、目の前に火花が散る。 「や、あ、いや……ね、あぁ…いゃ」 言葉が上手く出てこない。 怖さで支配される身体。 開かないドア。 さっきよりもテンポの早くなる足音。 想像通り、 ―コツコツコツコツコツコツ 走ってくる足音に変わった。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加