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「あらま……」
男の人が声を出す。
わたしからは見えない。この人は後ろに立っている何かを見ている。
なにがあったの……人…?
振り向いて確認する勇気はない。
今すぐ、逃げたい。
後ろにいる何かに背中を向けているこの状況から逃れたい。
後ろって一番恐怖。
何も見えない。見えてないところから何かをされる、そう考えただけでも悪寒が止まらない。
なのに、
今、得体のしれない何かに、
背中を見してる。
すると、
後ろの何かが動いた。
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