衝撃

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「ちょっ…と!!!」 ドンっと胸板を叩くと 「おっと」 腕が離れた。 「ハメたわね!? すごいっ、怖かったんだから!!!」    怒り任せに言うと 「へぇ~、ハメられたって分かったんだね? しかも、怖かったんだ?」 「~っ!!」 男の人が口角を上げるのを見て怒りと恥ずかしさがこみ上げてくる。 「ふっ…ははっ! ごめんごめん、少しいじめちゃった」 へらへらっと謝る男の人。 少しだけ、殴りたいと思った。 少しだけ、少しだけ。思うならタダよ。 「ごめんね? 反省はしてるから」 「反省?嘘だ。 反省してるなら楽しそうな顔しないでください」 口角上がってる。なにこれ、挑発かなにか? いらつく…… 「本当だよ? お嬢さん、やっぱり人のこと疑って見てるんだね?」 っ!! ドキリと胸が鳴る。 「初めて見た時からだった、お嬢さんの目。 嘘をたくさんついて、つかれて、疑う目。」 ―ふわっ 男の人がわたしの瞼を触る。
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