嘘の毎日

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「はぁ~。飽きた。」 空を眺め、ぽつりつぶやく。 結局は、朝、好きだよ。なんて胸糞悪いセリフを言ってきたトンチンカンは振った。 気持ち悪い。重たい、ほんと。 カラスが鳴きながら飛んでいる空は晴れることを知らないようだ。 どこにも青色が見える隙間はなく、まるで、嘘で埋め尽くされているような感覚をわたしに投げかけた。 「あいつも、嘘つきだったわね」 今は元カレの今朝の奴だって 最初は『いい人』だった。 嘘の言葉を、 回転寿司で回ってくるお寿司のように並べ、必死に『好き』をくれた。 けど、その『好き』 は嘘だと最初から分かっていた。 暇だったから騙されてみたけど、面白みも何もなかった。
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