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「今はまだそうしか言えないんだから、しょうがないだろ」
そして大きな声でハッキリとそう言った。
それって……そういう意味だよね?
これからもずっと一緒にいてもいいって事だよね?
感極まった私は、お父さん達の目の前にも関わらず悠史先輩に抱き付いてしまった。
「ちょ……ここはマズいだろ」
慌てる先輩が可愛らしくて、明るい声で大きく笑ってしまった。
「悠史先輩、大好き」
そんな大胆な告白も一緒に。
でも、先輩は不機嫌そうだ。
「先輩?」
「もう先輩じゃねーだろ」
「あっ……」
そうだ。私はもう高校生じゃない。
ふわっと火照る頬にお互い赤みを浮かばせながら、向き合った。
「悠史……さん、大好きです。これからもずっと隣にいてね」
今日一番の優しい笑顔のまま、彼は私の頭を優しく撫でてくれた。
end
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