保健室と先輩

12/34
前へ
/353ページ
次へ
「入学式初日から保健室とか出来れば行きたくないけれど……でも、これからお世話になるんだし、保険医の先生に会っておこうかな」 自分の身体の事は自分で守らなきゃいけない。っという事を私はあの家に預けられた時から心がけていた。 だって、風邪一つ引いたくらいで、いとこの紗耶香からネチネチと嫌味を言われるからだ。 「ばい菌うつさないでよ~。もう最悪!」 っとか、まぁ可愛いものだけど。 まだ帰るのには時間が早いから部活の見学でもしようかと思っていたけれど、それは諦めて保健室へと向かう事にする。 一度脱いだ室内履きのシューズに履き替えて、廊下を左右に何度か見渡した。 すると、上下ジャージの体育教師っぽい先生に声をかけてもらった。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!

943人が本棚に入れています
本棚に追加