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感動して目を丸くさせる私とは反対に、先輩は呆れた目で私を見てる。
そんな事は構わず、私は感激の言葉を次々と並べた。
「凄い!めちゃくちゃおいしいです!こんなにおいしいオムライス初めて食べたかも!先輩、本当に凄い!」
「そりゃ、どーも」
先輩は浅いため息をつき、斜め上を見てる。
あれ?私、何か変な事言ったのかな?
「ちっ。また、先に言われた」
「えっ?何かマズい事でも言いました?」
「お前、さっきから俺の言いたい事全部、先に言ってる」
「はぁ……」
そうぼやきながらも、先輩はあっという間に卵焼きを全部完食してくれた。
一息ついて「ごちそーさん」っと言った後、自分のぶんのオムライスを食べ始める。
そんな感じで、私達の不思議な誕生日パーティーの食事の時間は過ぎていったんだ。
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