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この時間でたくさん泉先輩の事が知れた。
今のアルバイトは中学の卒業が決まった時からずっと働いていて、私が気になっていた手荒れも喧嘩じゃなくってキッチンのバイトや学校のお花の手入れをしてこんなに荒れたって聞いた。
そして少しでも生活がラクになるように、シフト時間も夜遅い時間ギリギリまで働いているって事も。
そのせいで夜が遅くて保健室にたびたび眠りに来てるって事も教えてくれた。
「だからいつもいたんですね。保健室に」
「俺の唯一の憩いの場所なんだよ」
「それは……私も一緒です」
私の場合はいつの頃からか、泉先輩が隣にいるからっという理由が付け加えられたけれど。
そんな私の雰囲気を察知したのか、先輩はしばらく無言になって首を左手で掻いていた。
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