オカモト家のカラフルな日々

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私は前足を揃えてその上に顎を乗せる。 これが出来ないって言うからホーに教えたっけ。 こうすれば少し楽なのよね。 ママのえっちぃ…。 またホーの寝言。 ママのエッチって…。 一体どんな夢なのよ…。 まあ、ママはエッチだけど…。 ここまで来ると、次の寝言に誰が登場するか気になるわよ…。 でも、夢が終わったみたいね。 いびきが本格的になって来たわ。 疲れたでしょ…ゆっくり休んでね…。 私はホーの鼻に鼻をつけて自分のケージに戻った。 ホーも私と同じ歳になったのね。 たった半年だけど私の方がお姉さんで先輩で。 でも私はホーが来てくれたから楽しくオカモト家で暮らせてるのよね。 ホーがいないと一人だし、寂しいわよね…。 たまに、一人が良いなって思う事もあるけどさ…。 けどホーが居てくれて良かったわ。 これからも宜しくね。 ホー。 お誕生日、おめでとう…。 私は寝てるホーを見ながらそう言った。 ありがと。 ねえさん。 ホーが目を開けてそう言った。 何よ、起きてるならそう言いなさいよ。 私は照れ隠しにホーに言って、背を向けた。 もー。 ホーの馬鹿。
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