オカモト家のカラフルな日々

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「ケン。今日塾でしょ。準備出来てるの」 ママはそう言いながらこっちへ向かって歩いてきた。 「今してるところ」 ケンサクの声が二階から聞こえる。 調子良いヤツ。 今までお菓子食べてたくせに。 ママはダイニングテーブルに自分のバッグ置いてリビングに入って来た。 いつもの匂いだ…。 どんな彼氏なんだろう。 私はその時初めてそれが気になった。 ママも二階に駆け上って行く。 しばらくするとスカートからジーンズにはき替えて下りて来た。 やっぱ不自然だもんね。 普段はかないスカートじゃねぇ。 ケンサクは気付かないかもしれないけど、ワカナとモエナは何か感づいてしまうかもしれないしね。
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