オカモト家のカラフルな日々

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ホーがゆっくり私に寄って来る。 「ねえ…」 「うん」 「あの圭子って女のとはちがうね」 「うん」 ママとパパさん。 毎日この時間もあんまり会話ない。 パパさんも疲れてるのか、下向いて顔歪めて甘い匂いのビールを黙って飲んでる。 ママもパスタ温めてパパさんの前に出すと、そそくさと自分の部屋に帰っていっちゃう。 もしかしたらママはパパさんが圭子って女と浮気してたの気付いてたのかもしれない。 その頃から、二人の会話も少ないし、やたらと喧嘩するし、寝室も分けちゃった。 私たちには関係ないけどね。 ケンサクだけは少し心配してたみたいだけど、今は慣れたみたいだし。
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