オカモト家のカラフルな日々

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「熱、あるね…」 「やっぱり…」 ママは体温計を出してワカナに渡す。 ワカナは体温計を脇に挟んで、辛そうにしてた。 人間は熱測るの楽で良いわね。 私たちはお尻に挿されちゃうもんね…。 ピコピコ音が鳴って、ワカナは体温計を取り出したけど、自分で見ずにそのままママに渡した。 「三十八度あるよ…。寝なさい。すぐに…」 ママは冷蔵庫からスポーツドリンクをコップに入れてワカナに渡しながら言う。 「やっぱり…。じゃあ寝るよ…」 スポーツドリンクに少しだけ口を付けて、ワカナはフラフラと立つ。 ママはワカナに体温計を渡した。 「頭冷やす…」 ママは冷凍庫から冷たい枕みたいなやつを出した。 「うん…」 あれ、気持ちいいのよね…。 冬は嫌だけど…。
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