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モエナは袖で口と鼻を押さえてワカナの向かいに座った。
「私も食べたい」
モエナったら、ちゃんとご飯食べたくせに…。
私だって食べたいわよ。
ホーは訳のわからない事を言っているし。
「あんたはダメ。もう寝なさいよ…」
ママはそう言うとお鍋を温め始めた。
「まあ、食欲あるならそれに越した事はないけど…。明日の朝、また病院行くからね…」
「うん…」
ワカナ、死んじゃいそうな顔してるわね…。
ホーはワカナの顔を見て戻って来た。
ママの作ったおじやをワカナは熱そうに食べてた。
その向かいでモエナがじっとそれを見てる。
良い匂い…。
私とホーは鼻をクンクンさせて、おじやの匂いを嗅いでるとお腹が鳴った。
パパがお風呂から出て来てワカナの食べるおじやを見て、
「俺にもくれ…」
って言ってた。
「えー、じゃあ私も」
ってモエナ、まだ諦めてなかったのね…。
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