オカモト家のカラフルな日々

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ママは階段を這う様にして二階に上がって行く。 しばらく二階でパパさんと話をしてた。 ワカナの部屋から体温計を持ってきてパパさんに渡して、四十度近い高熱だったみたい。ママも下に下りてきて熱を測るとやっぱり四十度近い熱。 これはオカモト家全滅かもしれないわね…。 私はリビングからママを見て思った。 ケンサクは一人で食パンを焼いて食べてる。 今度はモエナが下りてきた。 「ママ…。なんか調子悪い…」 そう言ってママと同じように椅子に座ってぐったりしてるし。 ケンサク以外みんなって事…。 ホーは私の横で言う。 そうみたいね…。 私は毛繕いをしながら言った。 ケンサクもどうせ、うつっちゃうわよ。 私はクルリと振り返って、ケージの傍で伏せた。 私たちにうつるモノじゃなくて良かったわ…。
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