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#90 ホーのカラフルなケーキ
夕方にケンサク、ワカナ、モエナの順に帰って来たけど、誰もホーの誕生日の話題には触れない。
良い匂いのお鍋をママは作ってる。
おいしそうな匂いしてるわね…。
ホーは寝そべったまま言う。
そうね…。
私たちは食べれないけどね…。
私も前足の上に顎を乗せてじっとしてた。
「今日はお鍋…。って事はパパ帰って来るの」
二階から下りてきたモエナが言う。
「そんな遅くならないって言うから、待ってましょ」
ママは野菜を切りながらモエナに言うと、
「えー。お腹空いた…。パパ、今どこにいるのよ」
「知らないわよ。電話してみたら…」
モエナはそう言われてリビングに来てパパさんに電話する。
「もしもし、パパ。今何処…。うん、うん。あ、そっかあ…」
モエナがちらっとホーを見る。
「うん。わかったわかった。じゃあ待ってるね…」
モエナは電話を置いてママの傍に行って小声で何か言ってた。
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