オカモト家のカラフルな日々

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すると玄関の鍵が開く音が聞こえた。 パパさん、帰って来た。 私とホーは玄関に走る。 何度も言うけどフローリングは滑って腰に悪いわ…。 玄関から入って来たパパさんはケーキの箱を二つ持っていた。 あれ…。 ケーキじゃん。 どうしたの…今日、誰かの誕生日。 ホーは騒いでる。 あんたの誕生日だよ…。 私はそう言いたいのを我慢してパパさんの足元を着いて歩いた。 パパさんはケーキの箱を冷蔵庫に入れて、上着を脱いで、ネクタイを外してた。 「あったの」 「ああ、今年も一個にしたよ。一個ずつは多いだろ…」 「うん…」 ママは出来上がったお鍋をテーブルの上に置く。
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