37人が本棚に入れています
本棚に追加
/466ページ
すると玄関の鍵が開く音が聞こえた。
パパさん、帰って来た。
私とホーは玄関に走る。
何度も言うけどフローリングは滑って腰に悪いわ…。
玄関から入って来たパパさんはケーキの箱を二つ持っていた。
あれ…。
ケーキじゃん。
どうしたの…今日、誰かの誕生日。
ホーは騒いでる。
あんたの誕生日だよ…。
私はそう言いたいのを我慢してパパさんの足元を着いて歩いた。
パパさんはケーキの箱を冷蔵庫に入れて、上着を脱いで、ネクタイを外してた。
「あったの」
「ああ、今年も一個にしたよ。一個ずつは多いだろ…」
「うん…」
ママは出来上がったお鍋をテーブルの上に置く。
最初のコメントを投稿しよう!