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私は寝ているホーのすぐ傍に座った。
こうやってホーの寝顔見る事って無くなったわね…。
うちに来た頃は良く小さいホーの顔見ながら寝てたわ。
あの頃はフゴフゴって変ないびきかいてたわね。
パパさん、安い香水の女と付き合うと浮気ばれるわよ。
どんな寝言なのよ…。
犬の言葉、人間が理解出来たらオカモト家は修羅場になるわよ。
完全に寝ちゃってるわね…。
寝言に罪はないって言うけど、一体どんな夢見てるのかしら…。
私はホーと向かい合って寝そべった。
ホーの鼻息が私にかかる。
けど、ホーは起きないし…。
ホー。
誕生日、嬉しかったんだろうなぁ。
ケーキ食べながら「まあまあね」なんて言ってたけど、本当は嬉しくて仕方ない事、私は知ってるわよ。
パパさんに頬ずりされる時だけは本気で嫌そうだったけどね。
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