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#002 ママのカラフルなお出かけ
「もう。じゃあ、お昼ね。うん。大丈夫よ。今から支度するから。少し遅れるかもしれないけどー。うん、じゃあ後でね」
ママは電話を切った。
そしてすぐに二階へ駆け上るように走って行った。
「またママデートみたいね」
「そうね。見ててごらん。珍しくまたスカートはいて下りて来るから」
私とホーは階段の下でママが下りて来るのを見てた。
ママは普段はかないスカートをひらひらさせながら階段を軽い足取りで下りて来た。
「ね」
私とホーは顔を見合わせて笑った。
「ママ出掛けて来るから、ちょっと留守番しといてね」
ママは私とホーの顎の下を指先で撫でた。
私はホーの顔を見て、示し合わせる様に二人でママに吠える。
「わかったわよ。ほら」
ママは吠える私たちにおやつのクッキーを二つくれた。
人間の世界ではこれを「口止め料」って言うらしいけど。
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