第1章

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僕たちは雨の日段ボールの中 まるで捨て猫みたいに 捨てられていたという。 だから名前は"雨"と"雫" 拾ってくれた怪李(かいり)っていう 施設の人が付けてくれた。 僕たちはそこで双子でも兄弟でもない けれどそこでなくねはならない 家族になった。 そんなある日のこと、 僕たちは成長して7歳になった。 小学校にも入学して割と友達もできた。 そんな日々が明日も続くと思っていたのに … その明日はやって来なかった
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