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ノエル「...ハア、わかった。エルの好きなようにするといいよ。」
エル「よっしゃ!!」
ノエル「でもさ、エル。もしもカミュたちが危険になったとき、俺が目の前で死にそうになっててもお前はカミュたちのところに行きなよ。絶対に。」
エル「ああ、わかってるさ。」
ノエル「ならいい。」
エル「でもきっと、俺はお前を見捨てたりはしない。」
ノエルは、はっきりと言い切ったエルに驚いた後微笑んで「そっか。」と静かに言った。そうして、2人は歩き始めた。
歩き出して間もなくして、ふとエルが思い出したようにノエルに問うた。
エル「なー、ノエル、今思ったんだけどよぉ、俺たち今どこ向かってんだ?」
ノエル「あれ?言ってなかったっけ。とりあえず今は隣国のネパール王国だよ。」
エル「へぇ、何か用でもあんのか?」
ノエル「あそこは港があるから、そこでちょっとね?」
エル「ふーん、そうか。でもよこの道……まー、いいや」
エルは、にこりと笑うノエルをジーッと見た後とそう言葉を発した。しかし、その声は数歩先にいるノエルの耳には届かなかった。
談話しながら歩く2人の前に大きな門が見えてきた。
ノエル「おっ!門が見えてきたよ、エル。」
エル「ああ。」
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