17人が本棚に入れています
本棚に追加
緑に囲まれ太陽の光に照らされキラキラと光る湖もある田舎の様な感じをさせる。しかし、建物も多くいつも民衆たちの声で活気溢れる町であった。
そんな町のある丘にボーっと町を眺めている金髪の少年と笑顔でその少年の元へ駆ける同じ年くらいであろう黒髪の少年の姿があった。
タッタッタッタッタッ
金 「ハァ、ハァ.....なぁ、ノエル!これ見てみろよ!!」
黒 「?....何?」
息を整えて笑顔で町を見ている金髪少年に掌に握っている物を見せる。
ノエルと呼ばれる金髪の少年は振り返り、視界を町から黒髪の少年の掌に移した。しかし、黒髪の少年の掌に乗っている物を見た途端驚いた顔をし、黒髪の少年に尋ねた。
ノエル「シンク、これ...。どうやって手に入れたんだ?」
ノエルが驚くのも無理はない。彼の掌に乗っている物.....それは、一枚の金貨だった。
金貨は、裕福な人に比例して所持している数が多い。だが、11、12歳らへんの年でましてや、この2人の家庭は町内の貧困地にある為滅多に手に入らない硬貨なのだ。だから、ノエルは金貨の入手先を尋ねたのだった。
シンク「心配すんな。盗んできたんじゃねーよ。」
黒髪のの少年シンクは、二っと笑いながら金貨を握った。
ノエル「そっか...。」
ノエルは、微笑みながら言葉を漏らした。『盗んでいない』その言葉を聞いて少年は安心した。家庭が貧しい故に盗みを働いてでも生きていく為の物を確保する。それが、日常的で特にシンクは毎日盗んできていた為盗んでいないという事はノエルにとってとても親友として嬉しかったのだ。
シンク「おう!これでまた4人で暮らせるな!」
ノエル「そーだね!」
そして、2人は丘の上で笑った。その時、少年達は誓った。
ノエル「シンク、ずっと一緒にいような...。そしていつか、幸せになろう...。」
シンク「おう!」
最初のコメントを投稿しよう!