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40代男「おっと、そうだ、ユーリアさんだったな。あの人は大抵漁船から降ろされた品物の管理してな?品定めやら保管方法やら指示してっから大規模な人だかりの中心にいるはずだ。まあ、すぐに見つかると思うぜ?なんせ、あの人周りよりでけぇからなぁ!!」
ノエル「はあ、わかりました。」
40代男「おう!あ、もし分かんねーかったら、腕見てみろ。たぶん、赤い紐が巻き付けられてっから。」
ノエルは男にお礼を言って元海賊たちの元へ歩いた。その際、後ろから”頑張れよ~!!”と聞こえたのは気のせいではないだろう。
10分程だろうか。ノエルたちは男が教えてくれたように大規模な人だかりを探している。そして、今まで動いていた全員の足がふと止まった。
元海賊1「あっ!!あれじゃねーか?」
元海賊2「え?うわっ、すげー人だな。多すぎだろ.....。」
ノエル「おぉ、確かに大規模だ。んじゃ、皆さん行きますか!!」
そんなノエルの言葉に元海賊たちはそれぞれに返事をし、先を歩くノエルについて行ったのだった。
ノエル(え~と、確か”体格が良くて腕に赤い紐”だったよな...。)
ノエルはキョロキョロと辺りを見渡すが、何分力仕事が多いせいか皆体格がいい。よって、ノエルは赤い紐が巻かれている人物を探すしかなかった。
そして――――――あ、見つけた―――――
ノエルは、人があちこちと行きかう中チラリと見えた赤いものが巻き付いた腕を視界に入れるとすぐさまその方へ足を向けた。
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