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アッシュ「うおっ、この木のコップ高っ!?銀貨6枚ぃ?!」
それ程大きくもない元海賊アッシュの声は静かな空間では大きく聞こえた。
リビアン「んあ?どれどれ.....あー、こりゃ高いわけだ。」
アッシュ「え?どうしてっすか?普通の木のコップっすよ?」
リビアン「いんや、普通のと肌触りがちげぇ。素材は...。」
? リビアン「「トレントと魔物の骨だな(じゃ)。」」
3人「「「え?」」」
リビアンともう一人の声が重なり、3人は目を見開いた。すると、後方から「おや、少し驚かせてしまったかのう?」なんて聞こえた為、6つの目がそちらへ向いた。
?「ほっほっほ、いらっしゃい。何か気に入ったものはあったのかの?」
視線の先にはニコニコと人のよさそうな笑顔でそう言った老人がいた。
エル「いんや、今日は買いにに来たんじゃねーんだ。そういやまだ名乗ってなかったな。俺はエル。んで、右にいるおっさんがリビアンで左にいるわけーのがアッシュ。」
颯壱「ふむ、儂はこの雑貨屋『イスティア』の店主をしておる都築颯壱じゃ。」
リビアン「お、あんたが店主か!探してたんだ。さっきも言ったように俺ら物を買いに来たんじゃねーんだわ。ちょっとばかし、あんたに頼みがあって来たんだ。」颯壱「頼み?儂にか?」
アッシュ「はいっす!あの、えと、.......お、俺をここで働かせてくださいっす!!」
アッシュはそういった後ガバリと頭を下げた。颯壱は眉を寄せうなり始めた。悩んでいる颯壱を見たエルたちは各々言葉を放った。
エル「爺さん!コイツ、ホントいい奴なんです!コイツと知り合って1日も経ってねーそんな俺でもそう思った。ここまでくる道中でも仲間の事心配しながらも元気付けるような優しい奴なんだ!」
リビアン「それに、だ。俺はアッシュと長い付き合いだが意外に根性があるんだ。ヘタレだけどな?」
アッシュ「 エル、頭....。って俺はヘタレじゃないっす!!..........ご店主!!俺、得意なことないし迷惑かけっかもしれないっすけど一生懸命頑張ります。雑用でも何でもやるのでどうかお願いします、ここで働かせてくださいっす!!」
エル「俺らからもお願いします。」
そう言って2人も頭を下げた。
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