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エル「で?お前の方はどうだったんだ?全員雇ってもらうことができたのか?」
ノエル「ん?あー、う~ん、たぶん?」
エル「はあ?たぶんってお前.......。」
ノエルは、前を走っているエルの背中を見ながらさっきまでのことを話し出した。
遡ること数時間前。
ノエルは、スオンとの顔合わせのため念話で元海賊たちに伝えた。暫くすると、数人の足音が聞こえてきた。
ノエル「来たようですね。..........クスッ、皆さん、入ってきていいですよ。」
なかなかドアが開かれる様子がないことに苦笑したノエルは、ドアの向こう側に立ち往生しているだろう人たちに声をかけた。すると、その言葉を待っていたかのようにゆっくりとドアが開き、2人の目が男たちをとらえた。
スオン「俺は、スオン・ユーリア。ここの港長だ。この部屋に14人入ってもらうことは少し心苦しさを感じるが我慢してくれ。」
スオンの言葉を聞いた男たちは顔を見合わせた後、ぞろぞろと部屋の中に入った。スオンは1人1人見渡し最後にノエルを見ると12人全員に名前を聞いた。聞き終わるともう一度見渡しまず、ギルドに依頼していた方を片付けた。その後、残りの9人に自己PRをさせ。
スオン「..........お前たちのことを雇うかはわからないが少し考えてみよう。そうだな........45分くらいなら時間がとれるか。」
エル「では、45分後にこの部屋に?」
スオン「ああ。それでいい。」
働きたい当人たちはポカーンとそんな会話を聞いていた。話は終わったというようにスオンは席を立って仕事場に向かう。ノエルも追いかけるようにドアへと向かい、顔だけこちらを振り向き『あ、皆さん。遅れないでくださいね!!んじゃ。』と言うと去って言った。
ノエルの忠告で我に返りそれぞれが部屋から出た頃、ノエルは前を歩いているスオンの姿を見つけた。
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