第1章

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「いつも通り、無事に調査は終わりそうですね」 「…………」 「どうしたんですか? 険しい顔をして……まぁ。新生物なんて、そんなに簡単に見つかりませんよ」  難しい顔をして画面を凝視しているチーム長に話しかけた瞬間、異変が起きた。 『ガガガガガガ……ガガ……』  いきなり、探査艇から不快な通信音が聞こえてきた。 「え?」  思わずモニターを振り返ると、画面は真っ黒。 『うわぁぁぁ!』 『たっ……ガ……ガガ……ガガガガッ!』  しかし、調査艇の中からは悲鳴が……。 「どうした! 副チーム長! や、安田! おい! おい!」 『ガガガガ……ガガ……』  急いで呼びかけるが、耳触りな機械音しか聞こえない。
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