降車駅

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 あいよ、と頷き、少年も立ち上がった。 最後に一枚、河の写真を撮っておこうかとも思ったけど、やめた。 理由はとくにない。 服についた草をパシパシ叩き、一つ伸びをして、歩き出す。  帰る道すがら、あたしたちはなぜか、小学生のときの夏休みの自由研究の話をした。 少年は河原で見つけた名前のわからない虫を飼育していたという。 研究課題にしたのに名前もわからないなんて、と馬鹿にしてやった。  あたしは四年生のとき、スーパーでいろんな種類の飴を購入して、夏の常温の中に放置して溶け具合を観察した。 梅果肉入りの飴はけっこう溶けてベタベタになったけど、チェ◯シーは溶けなかった。ヴェ◯タースオリジナルはなんと柔らかくなった。
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