牢獄

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こんな状態の中でよく笑っていられるよな。 (俺の後ろにいると言う事は、うん?なんなんだよ) シャンシャンは近付いて来て光来の耳元で、 「光来が見たのは幻想だよ」 そんな筈は無いだろう。光来は見た光景をシャンシャンに話した。 シャンシャンはニヤリとしてるだけで話にならない。 ダチは何処にいるんだ?どうして携帯が繋がらないんだ! 携帯はさっきまで繋がっていた。何でだ? 光来はまるで心を操られているような妙な気分になっていた。 「ミチ、電話でないかな」 『お掛けになった電話番号は……』 そんなバカな。 次に光来はアシタの携帯に電話を入れた。 『お掛けになった電話番号は……』 (いったい何が電波妨害をしてるんだ) 監督の怒鳴る声が聞こえる。監督がいるならダチも近くにいる筈だ。 シャンシャンはニヤッとしながら 「そろそろ撮影になりますよ」 何を悠長な事を言ってんだ。 光来はダチが何か事件に巻き込まれたのかと不安になった。 奴等は牢獄に着いたとは言っていた。 ここからどう行けば撮影所に入れるんだ? シャンシャン、貴様は役に立たないな。 光来は脇役だろうが仲間に格好良い所を見せたかった。 急に光来の手にあるスマホがメール受信を報せるバイブが鳴り出した。 『ブーブー』 光来は(奴等だな) 『殺人ゲームが始まる。光来が参加しないと五人をゾンビ村に送る』 な、なに?冗談は止めてくれよ。 送信者は『羽沢アシタ』 はあ? シャンシャンは急に狂いだしたように後ろから光来の首に刀を突き付け、 『ギギ、ギギ――――』 シャンシャンは光来の腕を抜ける程思い切り引っ張った。 「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」 「イタイ!」
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