4.長身コンプレックスの理由

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 幼い頃から運動が好きで、あらゆるスポーツをやってきた私。  中学で始めたソフトボールは、高校で全国の猛者と試合出来るレベルまで登り詰めた。  その経歴をかわれて大学もスポーツ推薦。日本代表を狙える位置まで実力を伸ばし、実業団も内定。  漠然と夢見てた世界の舞台……。  それが現実になるかもしれない。私はがむしゃらになってバットを振り続けた。  だけど、代表選考会を控えたある日……。 「……予期せぬことが、起きたんです」  それは大学3年の秋。強豪の大学との試合中。ツーアウト、ランナーなしの場面。  ファーストの守備についていた私は、サードの子が処理したボールをキャッチしようと構えていた。  その投げたボールの軌道がホーム寄りに逸れてしまい、落とさず受け止めようとベースから少し離れた。  キャッチは成功。ところが、 「ちょうどそこにランナーがいて……避けきれず衝突してしまいました……」
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