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衝突したのは、俊足が持ち味の選手。
バントヒットを試みて、どうにか塁に残ろうと全力疾走したようで。
激しくぶつかってしまい、倒れた衝撃で頭を打った私はそこで記憶が途切れた。
気が付いた時は病院のベッドの上にいた。
監督が付き添ってくれたらしく、目を覚ました私に安堵の表情を見せてくれた。
親への連絡とか試合の結果とかあれこれ言っているのを聞きながら記憶を辿る。
何とか思い出し、身体を動かそうとすると左足に違和感が。
よく見ると、ギプスでガッチリと固定されている。
嫌な予感がしてきて、心臓が鼓動を速める。何が起きたのか監督に問いかけると、血の気が引くような答えが返ってきた。
靭帯損傷で痛みが無くなるのに1ヶ月、その後リハビリが必要……とのこと。
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