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人が多い繁華街を一心不乱に歩き続ける。
まだまだ賑わいを見せる夜の街は、日付が変わっても各所で盛り上がっていそうだ。
駅がどんどん近付いてくる。今日も先に来ているんだろうか。
と、思っていたら。
「……あ」
ちょうど駅から出てくる磯崎さんを発見。
向こうも私に気付いたようで、こっちを見て大きく手を振ってきた。
「お疲れ様です。今日はほぼ同時ですね」
声をかけると、疲れた顔をしながら溜め息をつく。
「今日はね、千葉の南にある研究所まで行って来たんだけど……遠いし、所長の話は長いし……超疲れた」
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