7.もう、割り切れない

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『ああ、アレね。ぷぷっ……』  そこでなぜか笑いだした磯崎さん。 『先月訪問した時ね、すれ違った女性社員が愚痴ってたのよ。所謂女の敵、ってやつかな~って思いながら聞いてた』  何だか楽しそうなのは気のせいだろうか。 『で、メタボとか言ってたからどんなんだよと。会って話したら納得。人に厳しく自分に甘いって、そりゃ嫌われる』 「それで……何て言ったんですか?」 『"改善しないと女性の尻触れなくなりますよ"って。憤慨してたってことは、社長辺りに絞られたか、あの人』 「……そう言ってました」 『なるほど。ま、ちょっとした悪戯心? 俺も正直関わりたくないタイプだし。そっか、マコちゃんの上司か。大変そうだねー』 「はぁ……」
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