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弾むような声に、胸元がキュッとなる。
その現象に違和感を覚えるも、さほど気にすることもなく、
「そうなると……いいですね」
穏やかな口調で返事をした。
その後2、3言程言葉を交わし、お互い帰路につくことになった。
「それじゃ、また……おやすみなさい」
最後に挨拶をして電話を切った瞬間、盛大な溜め息が出てしまった。
「はぁ……焦った」
私は何てことを言おうとしてたんだろう。
『今日は駄目ですか?』って……忙しいのわかっているのに。
都合を無視しようとしてはいけないでしょうが。
口に出す前に気付いて良かった、本当に。
無駄に速く動く心臓を深呼吸で何とか鎮めながら、駅構内へと足を進めた。
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