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「…………」
翌日。浮かない顔が職場のロッカールームの鏡に写る。
出社するなりこれじゃやる気が無いと思われそう。
いや、仕事は勿論真面目にやるつもりだけど。
……どうせ、デカ女ですよ……。
「マコ、朝から暗いよ。大丈夫ー?」
「うん……ごめんね」
隣にいる友人から心配そうな声が聞こえた。
彼女は会社で唯一の女性同期で、立野悠莉(たてのゆうり)という。
ロングヘアを緩く巻いた髪にナチュラルだけど華やかに見えるメイク。
女子力は相当高い。楽だからといって顎くらいの飾り気の無いショートボブの私と違って、凄く可愛い。
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