3631人が本棚に入れています
本棚に追加
/733ページ
唇へのキスはしたことないというのはわかっていたはず。
そんな相手に濃厚なのは刺激が強いに決まってるでしょうが……もう。
恋をした当初の頃より影響が出てしまっている。
……あの後磯崎さんは、存分に唇を貪り、事後にもう1度謝ってきた。
『ごめんね……久しぶりで、止まらなかった』と。
軽く触れたら欲望のスイッチが入ってしまって、理性も飛んで。ちょっとした獣状態に。
その場はキスだけで済んだ。でも……。
『こっからはもう……マコちゃん次第だから』
キスをした後の帰り道でこう言われた。
その言葉の意味するところは、すぐに理解出来た。
私にとってそれは、キス以上に未知の世界。
最初のコメントを投稿しよう!