9.カカオフィズみたいな体験

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 長く、じっくりキスした後は、服を脱がしにかかってきた。  驚いて思わずパーカーのチャックに触れた手を掴んでしまう。 「は……ハダカにならなきゃ駄目なんですか……?」 「駄目も何も、そういうものだよ?」 「そういうもの……ですか」  それすらわからなかった私に、 「いや~、初々しくていいわ~」  いつもの調子で笑いながら言う。その流れで脱がしていき、あっという間に下着姿に。  ここでも初々しさを発揮。隠しきれないのに、肌を隠そうとする。顔は、間違いなく赤い。  それでも磯崎さんはお構いなしで。 「ホント……その初々しさ、そそられる」 「……っ!」  鎖骨の当たりにそっと口づけてきた。
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