9.カカオフィズみたいな体験

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 身体中に与えられる刺激に、何度もヘンな声が出そうになる。自分が自分じゃないみたいで、恥ずかしい。  なので出さないように必死で抑えこむ。 「我慢しなくていーよ? 俺しか聞いてないから」 「嫌です……恥ずかしい……」 「恥ずかしいって……ま、いっか。表情だけでも充分そそるし」  何だか楽しそうにニッと笑う。  時折こうして言葉を交わしながら事は進んでいく。  久しぶりと言うだけあって、行為自体に欲は確かに出ている。  でも、凄く丁寧。壊れ物を扱うように、大事に大事に触れてくる。  痛みの有無や触られたい場所など都度聞いてきて。ここでも常に私を優先。
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