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「ん……」
窓から差し込む太陽の光で目が覚めた。
冬場の日差しはそこまで強くはない。でも朝だと感じさせるには充分だ。
いつもやっているように身体をゆっくり起こして伸びをすると、
「うわっ……」
産まれたてのような自身の姿にびっくりしてしまった。思わず手近にあった布団で胸元を隠す。
何で服を着てないんだろう……と思ったけど、答えはすぐにわかった。
自分のじゃない呼吸の音。聞こえてくる方を向くと、磯崎さんがうつ伏せで眠っていた。
昨日の出来事が徐々によみがえってくる。
そうだ。私、磯崎さんと……。
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